Webではなく印刷物のお話。印刷会社から「アウトラインが取られていません」という指摘を連続でくらってしまったので、反省の意を込めて備忘録。
アウトラインが取られていなかった2つの原因
あくまで、自分の場合です。
- アウトラインが取れているかの確認方法があることを知らなかった
- アウトラインを目視作業でおこなっていたが、一括でアウトラインを取れる方法を知らなかった
無知は怖いです…
それでは気を取り直して、まとめてアウトラインを取り、チェックする方法ですが、その前におさらい。
アウトライン化した際に絶対に忘れてはいけないこと
一度アウトライン化すると、テキスト編集ができなくなります。アウトライン化した後は必ず別名でファイル保存すること。ファイル名は、ファイル名を見ただけで、アウトライン前か後なのか分かるようにしておくのも大事です。
たとえば、
オリジナル: sample.ai
アウトライン後: sample-outline.ai
まとめてアウトラインを取る方法
1. ロックを解除する
- レイヤー自体にロックがある場合は、レイヤーのロックをはずす
- メニュー「選択」→「すべてを選択」を選択
- メニュー「オブジェクト」→「すべてをロック解除」を選択
これで、レイヤーとサブレイヤーのロックが解除されます。
「すべてをロック解除」がグレーアウトされているときは、対象レイヤーのサブレイヤーはすべてロック解除済なので、次のフローへ進みます。
2. アウトライン化する
- メニュー「選択」→「すべてを選択」を選択
- メニュー「書式」→「アウトラインを作成」を選択
3. 確認する
アウトラインが取れているか確認する方法はいろいろあるらしいのですが、2つピックアップ。
- その1
-
- メニュー「書式」→「フォント検索」を選択
表示されるダイアログの「ドキュメントフォント」の項目が何もなかったら問題ありません。
- その2
-
- メニュー「ウィンドウ」→「ドキュメント情報」を選択
- 開かれた画面の右側にあるメニューを表示し、「選択内容のみ」にチェックが入っている場合は外す
- 開かれた画面の右側にあるメニューを表示し、「フォント」を選択
「フォント」の項目に「なし」となっていれば問題ありません。
注意
下記のケースでは、「すべてを選択」→「アウトランを作成」ではアウトラインされません。各別途対応が必要です。
見落としがちなところ
スマートオブジェクトやライブラリでドラック&ドロップしたものは「埋め込み」を行っていない場合、上記の対象外になっていてアウトライン化されません。「埋め込み」を行ってからアウトラインの処理をするか、「オリジナルファイル」をアウトラインする必要があります。
アウトライン化されない文字
- グラフの中で使用している文字
- パターンの中で使用している文字
- エンベロープで変形している文字
個人的には、遭遇したことのないケースなので、対処方法に関しては省きます(参考サイト内で紹介されています)。
これで印刷会社さんからの「アウトラインが取られていません」という手間を省けてみんなハッピー。
印刷会社さん、アウトライン取れてないまま入稿してしまってゴメンなさい。次からアウトラインはバッチリです!